目標比320%を達成。
それでも挑戦を特別視しない価値観
酒井 結衣
GBビジネス本部 GBサクセスグループ ユニットリーダー
坪井 友里
事業戦略本部 コミュニティグループ マネージャー
年間100件を超えるコミュニティイベントを実施し、登録者7,000人規模のコミュニティに育ててきた坪井。手探りから始めたコミュニティは、いまやお客様同士が学び合い、つながり合う場へと成長しました。正解のない領域で挑み続ける、その原動力を探ります。
コミュニティイベントの魅力に気づいたのは、新卒で入社したIT業界専門の人材紹介会社での仕事がきっかけです。キャリア支援を目的に、若手エンジニアやデザイナー向けのイベントや勉強会を企画・運営していたんです。人がつながり、成長のきっかけが得られる場を設計できることにやりがいを感じていました。
ただ、どうしても「その場限り」になってしまう。多くの人と接点ができても、イベントが終われば関係が途切れてしまう。もっと長く、もっと深く、人の成長に伴走できる形はないだろうか。情報を集めるうちに、SaaS業界ならカスタマーサクセスという形を通じて、お客様と長く関わり続けられると知りました。そこでSaaSのカスタマーサクセスとコミュニティ運営を掛け合わせた職種に絞って探したところ、唯一カオナビが希望に近かったんです。
面接時に、面接官から「単発のユーザー会を開催するだけでなく、コミュニティをつくってカオナビの新たな強みにしたい」と聞きました。まさに思い描いていたような理想的なポジションだと感じましたし、立ち上げに関われるなんて、貴重な機会。しかも、一人ひとりの才能を開花させるタレントマネジメントという領域にも興味がありました。ここしかないと思って、次の面接時に入社したい理由を書き連ねた志願書を渡しました。それくらい本気だったんです。
入社後は情熱を買ってもらい、早々にコミュニティの企画・運営を任せてもらえました。当時の上司から言われたのは「正解はない。何も動かさないことだけが悪。止まらず動き続けて」という言葉。カオナビの「意志がある人にはどんどん任せる」文化にも後押しされて、とにかく動き、振り返り、改善を重ねていきました。
手探りながらもイベント運営の体制を整えた結果、2024年にはオフラインとオンライン合わせて、年間119回のユーザー会・セミナーを開催。さらに、ユーザー限定のオンラインコミュニティ「カオナビキャンパスオンライン」は登録者数7,000人を突破。ユーザー様同士が日々の人事業務を相談し合い、学び合う場へと成長しました。
2024年10月からは、コミュニティ運営を専門領域とするグループが新設され、マネージャーに着任。現在は、ユーザー様だけでなく、導入状況にかかわらず、タレントマネジメントに携わるすべての方をターゲットに含めたコミュニティの在り方を模索しています。具体的には、社内のマーケティング部門やセールス部門と連携したコミュニティを通じて、実践者の知見を発掘し、しかるべき人に届けるための新しい施策の推進です。人事責任者様限定の会を開いたり、商談中のお客様向けにワークショップの企画を進めたり。既存の組織の役割にとらわれず、事業の課題をコミュニティを通じていかに解消できるか?に向き合っています。
手探りな状況で、壁にぶつかることばかり。それでもぶれずに考え続けているのは、参加者の皆様との向き合い方です。コミュニティに参加しても、参加者に直接的な見返りがあるわけじゃない。どうすれば継続的に関わってもらえるのか。その答えのひとつが、皆様の想いに寄り添い、また自分の想いや夢もストレートに伝えることだと思っています。お互いの「想い」に共感し合うことで、共通のゴールを目指す仲間としての意識が生まれる。ビジネスライクな付き合いではなく、人と人が正直に想いをぶつけられる場所。それがカオナビのコミュニティの強みになっています。
コミュニティに参加した皆様からよく聞くのは、「社外の先輩がたくさんいるような感覚になれる」「同じように試行錯誤している仲間ができて心強い」という声。タレントマネジメントに初めて取り組む中、教えてくれる人が社内にいなかったり、正解がないがゆえに一人で悩んでいたりする方も多いんです。人事という仕事は、孤独になりやすいポジションなんですよね。
だからこそ、カオナビのコミュニティは人事の皆様が「一人じゃない」と思える場所でありたい。皆様の「これが知りたい」という声を集めて、それをもとに勉強会やイベントを企画していく。私たちが一方的に場を作るのではなく、コミュニティに所属する全員で場をつくっていきたいと常々思っています。
つくづく、コミュニティ運営にもタレントマネジメントにも正解がないと感じます。悩むことばかりですが、「一人じゃない」という気持ちは、私も同様です。コミュニティが好きだから頑張れる。でもそれだけじゃない。みんなで共に学び、共に進む。そのコミュニティ思想自体が私のモチベーションでもあるんです。この思想の輪を広げ、タレントマネジメントという考え方を、もっと多くの人に、場所に届けていきたいです。
カオナビに入社して驚いたのが、転職も含めて将来的なビジョンを聞いてくれること。今の職種やスキルに縛られず、やりたいことを尊重してくれる文化が魅力だと思っています。コミュニティのような前例の少ない取り組みでも、まずはやってみてと任せてもらえました。やりたいことだから頑張れる、頑張れるから成長できる。そんな好循環をつくれる環境です。
坪井 友里
事業戦略本部 コミュニティグループ マネージャー
新卒でIT業界専門の人材会社に入社し、若手エンジニアやデザイナーのスキルアップ・キャリア支援を目的としたイベントの企画・運営を担当。2021年1月にカオナビへ入社。ユーザー向けのイベント企画やコミュニティ立ち上げ、現在はコミュニティグループのマネージャーとして、コミュニティの運営・事業貢献をリードしている。
カオナビの未来を、あなたの手で。
活躍の舞台を用意してお待ちしています。