目標比320％を達成。
それでも挑戦を特別視しない価値観

新卒で入社したのは大手の金融企業。安定した環境の中で法人営業を担当し、チーム単位の小さな施策ではありましたが、メンバー全員で新たな取り組みにトライする機会にも恵まれました。手法の検討や、失敗・成功のPDCAを検討していく過程から多くのことを学びました。ただ、組織が大きい分、意思決定に時間がかかる。段々ともどかしさを感じるようになりました。「現場と経営がもっと近く、スピード感と裁量のある環境で働きたい」。そう思ったのが転職を考えたきっかけです。

業界を特定せず、幅広く見ていく中で出会ったのがHRテックでした。働き方の多様化や人材流動の加速といった社会の変化に加え、テクノロジーも日々進化している。そのスピード感の中に身を置けば、成長し続けられると思ったんです。

また、カオナビは面接で出会った方々が印象的でした。一人ひとりが、自分の意志で仕事を動かしているように見えた。誰かの指示を待つのではなく、自分で考えて、決めて、やりきる。そんな自律的な姿勢に共感を覚えたんです。「働く人」がそのまま「組織」の文化を体現しているものだと考え、この環境ならば、と入社を決めました。

2022年に入社以来、カスタマーサクセス一筋。導入支援から活用促進まで、お客様の人事戦略を成功に導くのが私のミッションです。ただ、カスタマーサクセスの在り方も入社当時とは大きく変わっていて。以前は解約抑止が主なKPIだったところ、直近はNRR（売上継続率）最大化という攻めの姿勢にシフト。取り組み方を日々試行錯誤しています。

当たり前ですが、お客様の人事・経営課題は一社ごとに異なります。だからこそ、カオナビの機能活用だけではなく、周辺のプロダクトやパートナー企業のノウハウも含めた最適なソリューションの提案にこそ価値があるんです。

一見すると、一人で何もかもやっているように思われるかもしれません。ただ、より良いソリューションを提供できるのは、周りの力があってこそ。同じチームメンバーに相談するのはもちろん、パートナー企業に協力を依頼したり、プロダクトチームを巻き込んだり。一番大切なことはお客様の人事戦略を成功に導くことですから、そのためなら巻き込む範囲やアクションの幅を制限することはないです。

そうした連携の積み重ねが、目標比320%超の売上達成にもつながっていると思います。想像以上の成果はもちろん、「酒井さんに相談したい」と言ってもらえる関係性も増えています。お客様との信頼関係を育てること。それはこの仕事を続ける上で当たり前のことです。その結果として、お客様に信頼を感じられた瞬間は、やっぱりうれしいですね。

この仕事は常に変化と隣り合わせです。プロダクトも、お客様も、社会も、めまぐるしく動き続ける中で、自分の視点をアップデートしていく必要性がある。変化に向き合うのは楽ではありませんが、だからこそ飽きることがありません。「次はどうすればいいか」を常に考え続けられる環境が、私には合っているんだと思います。

変化を楽しめる人間なので、周りからは「挑戦してる」と思われがちなんですが、自分としては挑戦とは思っていなくて。同じやり方を続けていれば、同じ結果にしかならないのは当たり前。課題があるなら向き合い、より良くするために動く。その繰り返しの先に「挑戦」と呼ばれるものがあるだけで、特別なことをしているつもりはないんです。

そう思えるのは、カオナビには失敗を責めないカルチャーがあるから。動いてみた結果、たとえうまくいかなくても「次はどうすればいいか考えよう」と必ず前を向かせてくれる。それに、部署が違っても相談すれば必ず意見をもらえるんです。自分のためではなく、組織やチームのために仕事をしている。だからこそ、他のメンバーの悩みであっても、「自分ごと」として捉えられる。そんなメンバーが集まっているからこそ、立場を越えて協力しあえるのだと思います。

2025年10月からは、チーム内で推進している施策を統括するユニットリーダーに就任。プレイヤーとして成果を出しつつ、メンバーとマネージャーの橋渡し役として、より強いチームをつくっていくという新たなミッションを担っています。培ってきたサクセスとしての経験と、メンバーそれぞれが持つ独自の考え。両方を尊重しながら、顧客折衝とは違う観点からも組織目標の達成に貢献していきたいです。